東亜医学協会会員店 |
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表・裏というのは
体力と病邪が戦っているおおまかな場所を示しています。
その戦っている場所で病気の進行具合も知ることができます。
病気が表の内に回復していけば、病邪がそれ以上体の奥(裏)に
入り込むことは無いのです。
ですから、表裏は体の部位とそこでの病邪の進行状況を知るものさし
と考えるとわかりやすいようです。
病気が体の表面近くで起きている急性症状を、「表証がある」といいます。
たとえば、風邪の引き始めで、風邪の病邪が表面付近に侵入したての時は
症状は激しくても発汗による「解表」によって治療できます。
さらに進行して病邪が表と裏の中間まで入り込むと
「半表半裏(はんぴょうはんり)」といい、病気が体の裏側や
奥に入った状態を「裏証がある」といいます。
同じ風邪でも、裏に入った場合はそれぞれにあった治療が
必要になり回復にも時間がかかります。 |